指導の視点について①
まず、3歳児~6歳児における、初めてのスポーツとの出会いは、水泳を思い浮かべると思います。
- 脳の発達と神経の伝達の繋がりを、この時期に盛んに行われます。筋肉は、おおよそ個人差はありますが、小学生の4年生になるころに、一通りの筋力が出来上がります。水泳においては、筋力が出来てないときには、浮きづらく、進みにくい状態でありましたが、4年生頃から筋肉がバランスよく備わり、見違えるように上手くなります。
- すべてのスポーツに共通するのですが、筋力ができていない時期、小学四年生未満の時期は、すべてにおいて上手くいかないのが当たり前ですので、保護者の方も上手くいく、いかない、早く泳げる、泳げない、等の子供達の成長段階ですので、ご理解をしていただき、生涯スポーツの楽しく、面白い、など体験を通じて感じて学んでいる時期になります。
- 注意していただく点について、小学生の4年生までは、筋肉が形成されていない為、負荷の強い運動等は、ケガや発達障害上の心の点でも注意が必要になります。負荷が強いと、個人差がありますが、辞めたい、いや、行きたくない、色んな子供からのSOSが発信されます。この時期の子供たちの集中力は25分程度ですので、あまりにも長い時間、同じことの繰り返しですと、楽しくなくなり、興味を持つことが、難しくなります。この時期は、興味をなくさないよう、変化のあるプログラムが必要です。指導者は注意が必要です。成長過程に個人差が生じていますので、4月生まれと、翌年の3月生まれでは、同学年でも、大きく1年の差がありますので、注意が必要です。
- 比較的に負荷が少ない幼少期のスポーツである水泳です。それは、水の水圧や水の特性の浮力を受けて、運動なのですが、筋力の少ない、できていない時期は浮力を生かして泳ぐ、筋力を生かして進む、はむづかしい時期だとご理解下さい。この時期はくり返し反復練習する、このことが、脳の発育に最もよく、根気が養われる時期です。ですので、私たちでは、水を使わなくても、この時期は、泳ぎのフォームと呼吸法を教えることができます。
- ボールを使う競技は、この時期は負荷をかからないことが、大前提ですので、競技の大きさより、小さいボールなどが、効果的であります。ここで、テニスのボールは、バレーボールより、バスケットボール、ハンドボールより、ソフトボールより小さく、小学生の高学年になり、筋力ができ、団体競技としての、戦略性のある、勝つ、負ける等のスポーツの楽しみにも役立てる基礎をテニスは持っていることを①では、簡単に説明いたしました。
- まず、スポーツを始められるときには、コンサルテイングいたしますので、保護者の皆様には、幼少期のスポーツとのかかわりが、子供の発育、発達につながるかの説明をさせていただきます。コンサル用の点検シートを用意して、現在のスポーツのかかわり、そのスポーツの時間など、お子様にとってのアドバイスもさせていただきます。
- 南あわじスポーツアスリート協会 総合スポーツ競技担当 宮西 孝典 (日本水泳連盟 競技力向上コーチ)